京都生ショコラが扱う生チョコレートは、口どけの良さと余韻の美しさを大切にしたお菓子です。冷やした状態でも硬くなりすぎず、口に含んだ瞬間からゆっくりと溶けていくように仕立てています。甘さや香りが一気に広がるのではなく、時間をかけて変化していく味わいを楽しんでいただけます。
一粒の中で移ろう味の流れを、落ち着いて感じていただければと思います。

生チョコレートは、一粒ごとの状態がそのまま味に表れます。そのため京都生ショコラでは、まとめて作るのではなく、一粒一粒の仕上がりを確認しながら仕立てています。大きさや形を揃えることよりも、口どけや香りの立ち方が整っているかを重視しています。
手間を惜しまないことで、味わいの安定につながると考えています。

スウィート、ビター、抹茶、ミックスなど、それぞれの生チョコレートには異なる表情があります。どれも共通しているのは、後味が重く残らないことです。甘さの強さだけで選ぶのではなく、香りや余韻の違いを比べながら楽しんでいただくことをおすすめしています。
その日の気分に合わせて選ぶことで、新しい味の発見も生まれます。

生チョコレートは、冷蔵庫から出して少し時間を置いてから召し上がっていただくと、より口どけがなめらかになります。温度によって香りや食感が変わるため、その日の気分や環境に合わせて楽しみ方を変えていただけます。静かな時間のお供として、ゆっくりと味わっていただければ幸いです。
急がず、自分のペースで向き合っていただくことをおすすめしています。

京都生ショコラの生チョコレートは、贈り物としてお選びいただく機会も多くあります。一粒ずつ仕切った保冷箱に詰めることで、風味を保ったままお届けできるようにしています。味だけでなく、箱を開ける瞬間まで含めて、特別なひとときを届けたいと考えています。
気負わずに贈れる一方で、きちんと気持ちが伝わる菓子を目指しています。